永久機関があったらいいのに、と思うことは誰にでもあります。
 しかしその反面、永久機関は作れない、というのが常識となっています。
 私ぐらいの程度の人間はつい「頭のいい人類が本気出せば絶対に作れるのではないか?」「作れないのはまだ本気出してないだけなのではないか?」などと考えてしまうわけですが、どうやらそうではなく、本当に作れないようなのです。

 永久機関があれば、エネルギー生産方法やエネルギー不足に関する問題には終止符が打たれます。
 それぐらい素晴らしい発明なので、開発者が人類史の1ページに深く刻まれることは間違いありません。あったらあったでいろいろ困ったことも起こりそうですが、まあまあ便利になるに違いありません。経済的理由で1時間だけ煮込んでいた煮込み料理を24時間ぐらい執拗に煮込めるようになるなど、未知の進化が期待されます。

 とここでいきなり真理を述べてしまうのは申し訳ないのですが、つまるところ、絶対に運動をやめない何かを用意すればいいのではないでしょうか。
 「運動をやめない」といえば、相手を殴りながら、お前が泣くまで殴り続けると叫んだキャラクターがいるそうです。
 彼がちょっと本気を出せば、永久機関は完成するのではないでしょうか。すなわち

 1.君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!
 2.相手は泣けなければ何度でも殴られてしまうという危険がある
 3.しかし逆に言えば泣きさえしなければ永久に殴ってもらえるので効率的に電力を生産できる

 という寸法です。
 人間だと泣いてしまう可能性があるため、とりあえずトーテムポールか何かを人だと言って騙しておけば、きっと永遠に殴り続けてくれるはずです。これを人類が滅亡するまで一家相伝でやり続ければ、半永久的にトーテムポールを殴り続ける永久機関ができると思います。

 小さい永久機関ですが、どうでしょうか。